医療保険、あれこれ

医療保険は複雑です。いざ医療保険を選ぼうと思っても、入院給付金、手術給付金、先進医療特約などなど・・・、かなりたくさんの保障があって、パッと見ただけでは何をどう選んで良いか全然分かりません。 「こんなに複雑なら医療保険なんてもういいや!」 しばらく医療保険のパンフレットとにらめっこして、一つ一つの保障について考えていく面倒臭さから、こんなふうに途中で医療保険の見直しを投げ出された方も多いのではないでしょうか? まずは入院給付金から見ていってみましょう。 入院給付金日額は「5,000円」と「10,000円」のどっちが良い? 現在の医療保険の入院給付金日額は、1日につき5,000円もしくは10,000円のタイプが一般的です。たとえば、入院給付金日額が5,000円のタイプなら、10日間入院した場合、50,000円の給付金を受け取れます。 では、もしも病気やケガで入院・手術をしたときには、どのくらい入院給付金日額に設定すれば良いのでしょうか。 基本的に医療保険の入院給付金日額としては、5,000円あれば安心だと言えます。日本には医療費が高額になったとき、一定の金額を超えた部分については国から払い戻しされる高額療養費制度と呼ばれる仕組みがあります。高額療養費制度を利用すれば、一般の方は多くの場合、一か月の治療費の最大自己負担額は8~9万円程度にとどまります。治療費が1か月9万円だとすれば、1日当たりの自己負担額は3,000円程度になりますから、5,000円の入院給付金日額でも十分にまかなえることが分かります。 入院給付金の支払い限度日数は何日あれば良い? 医療保険の1入院あたりの入院給付金の支払い限度日数は、60日タイプ、120日タイプ、180日タイプ、360日タイプなど多くのバリエーションがあります。たとえば、支払い限度日数が120日の医療保険であれば、「1回の入院で最大120日間までは入院給付金が支給されます」ということになります。 では、医療保険への加入するにあたって、どのくらいの支払い限度日数があれば十分なのでしょうか。 原則的には、医療保険の支払い限度日数は60日タイプで問題ないと言えます。厚生労働省が発表している「平成26年 患者調査」によれば、病気やケガでの平均入院日数は31.9日とされています。ですから、基本的には医療保険の支払い限度日数は60日タイプで十分にカバーできると言えそうです。 以前の医療保険では、180日タイプ、360日タイプなども多かったのですが、それは病気やケガによる入院日数が長かったからです。入院が短期化している今、そこまで長い支払い限度日数は必要ありません。 ただし、脳卒中、急性心筋梗塞うつ病など、今も入院が長期化しやすい病気もあるので、保険料との兼ね合いではありますが、特定の病気に対しては支払い限度日数が延長される特約の付加は検討してみても良いかもしれません。

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